みなさんエンジンオイルに対しては敏感だけど、ミッションオイルは軽視しがちですよね。今回はミッションオイル交換の重要性を説き、交換の仕方をシェアします。
特にヤマハ・ギアは水が入りやすいのでたまに変えてやるといい。(個体差はあるかも知れない。)
YAMAHA GEARのエンジンオイルとミッションオイル交換の仕方
新聞業界ナンバー1のシェア
今、全国の新聞販売店で主に使用されているバイクはYAMAHAのGEARだ。新聞屋といえばカブの時代はもう過去の話である。理由は多々あるが、6年ほど前に中国の工場で生産したことが一番の理由だろう。とにかくエンジンが弱すぎた。私も8台廃車にしたがそのどれもが50000km以内にオシャカになったのである。
今は熊本工場で生産されているが、パーツはどこで作ってるいるのか聞きたくなる。国内生産に戻した理由というのも中国での人件費が高騰しているかららしい。
とにかくいろんな背景があって新聞業界では今主流なのはヤマハのギアなのである。
なのにも関わらず意外にも修理やメンテナンスの情報が乏しい。
そこで今回はエンジンオイル交換も軽く触れるがメインはミッションオイル交換の方に触れていきたいと思っています。
楽なエンジンオイル交換の仕方
エンジンオイル交換の必要性については多く語る必要はないと思うので割愛します。
なので、せめて簡単でスピーディーに行える方法をシェアします。
あと、2stギアではなくUA-06J以降の4stギアで作業します。もうほとんどがこの型のギアですよね。
今回交換させるギアは普段私が足として乗っているやつ。走行距離31000km
エンジンオイルを抜く前にすること
- エンジンをかけてエンジンオイルを温めておくと柔らかくなって抜きやすくなる。
- 温まったらエンジンを止めて、空気を抜くためにオイルを注入するインジケーターキャップを外しておく。
以上2点。
エンジンオイルを抜いて新品を入れる
ドレンボルトを外すとフィルターも一緒に落ちてくるが、普段からこまめに交換している人はその横にある12mmのボルトを外したほうが楽。久しぶりに交換するわって人はドレンボルトを外してフィルターも掃除するといい。
ドレンボルトは微妙に位置が悪く、センタースタンドを立てて作業していると地べたを汚す羽目になるので新聞などを敷いておきましょう。
2000kmで交換したが普段から高回転で走っているので結構黒い。
抜けるのを待っている間にパーツクリーナーでボルトとワッシャーを脱脂しておきます。
エンジンオイルが抜けきったらドレンボルトを締めて、新しいエンジンオイルを780cc入れればおしまい。
量が適正か気になるようならエンジンをかけてエンジンオイルをまわす。そのあとでインジケーターでチェックするといい。
ミッション(ギア)オイルを交換する理由
今回のメインコンテンツであるミッションオイル交換。ミッションオイル交換の重要性をつらつら説きます。
ミッションオイルは変える必要性がないという話もよく聞くが、それはそれで間違ってもいない。例えば体重の軽い女性が街乗り程度に使用しているとかなら変えなくてもさほど問題はない。
だがギアは変えたほうがいい。ビジネス用でとにかく毎日乗るし、非常に水が混入しやすいのだ。
今までこんな症状が出た人はいないだろうか。
- ベルトを交換したがクラッチが滑っているような感覚で、ある一定までの加速はいいがそこから加速が伸びない。
- クラッチ、クラッチアウター、センタースプリング、プーリー、ウエイトローラーなどの駆動系パーツを新品にしたが何も変わらない。
- 何か知らないがエンジンが突然止まったりする。
うちのように何台もGEARを抱えているとしょっちゅう起こる現象なのだが、そんな時はミッションオイルを変えてやるだけでかなり改善するのである。
ほんとかよ?wと言いたくなるかも知れないが画像を見てもらえるとわかる。先に見ていただこう。
本来黄金色のミッションオイルが白く濁ってるのがわかるだろうか。
半年前に変えてるのでこれでもまだ良い方です。
ひどいときは牛乳のように真っ白でドロドロになっていてこの画像のようにスーっと垂れてこないのである。
それがこちら
まさに「ポタッ」の瞬間がうまく撮れた。ちなみにこのバイクも今回オイル交換したバイクである。
それと廃油トレイにも注目して頂きたい。
衝撃的な乳化でしょ?w最初白いペンキかと思ったもん。こんなん加速するわけない。
乳化する原因はラジエターの水がミッション室の中に混入してくるためなのだが、バイク屋のおやじ曰くギアの場合は防ぎようがないらしい。そんなわけねーだろwとも思ったが交換作業自体は楽なので深く言及しないことにしている。
ようするに水が混入することによって潤滑性能が著しく落ちるため、変速しにくくなったり、エンジンが突然止まったりするのである。
なので上記の箇条項目でお悩みの方は是非試してほしい。作業自体はほんと楽。
ミッションオイルの抜き方
では早速みていきます。
まずエンジンオイル同様に、注油ボルトを空気抜きのために外す。
それからドレンボルトを外す。
100ccなのであっという間に抜ける。乳化がひどいときはポタポタと垂れるように抜けるので時間が掛かります。
ミッションオイルを入れる
あとはドレンボルトを締めてからミッションオイルを入れればいいだけなのだが、ミッションオイルはインジケーターがないのできっちり計って入れる必要がある。
あと、注ぎ口が狭いので画像のような容器を用意しよう。ホームセンターで200円ぐらいで売っているのでミッションオイルを購入するついでに買うといいです。
本来の色はこんな色です。
また画像が小さくなる現象になってしまったが伝われば。
ホースのようなものの先をミッションオイル注入口に突っ込んで容器を軽く押してやればOK。ボルトを締めて作業はおしまい。
めちゃくちゃ簡単な作業でしたね。所要時間は5分ぐらいだと思います。
ミッションオイルも1リットル売りなので、1本買えば10回分交換できることになる。
先ほどの私の画像のように、あそこまで乳化していた場合は一度目の交換後しばらく走行して、再度交換するといいです。
おそらくまだ白濁したミッションオイルが出てくるはず。
私はあの状態の時3回交換してようやく綺麗になりましたw
おわりに
うちは現在7台のギアを所有していますが今のところミッションオイルが乳化しているのはそのうち4台です。今問題ないギアもいずれラジエターの水やらが混入して乳化するかもしれません。冒頭でも言いましたが、あくまで個体差があるということ。
手軽に交換できるので「最近調子悪いな」と感じたらミッションオイルを疑ってみるのもいいかも知れませんね!
では!
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