冬の間放置していた人も、多少の手入れをしていた人も本格的な春を前に芝生の状態をチェックして、手入れをしておきましょう。暖かくなってくると出てくるのは雑草だけではありません。今回主にチェックするのは害虫です!w
本来もう少し早い時期にやっておきたかったのだが、新年度の忙しさもあってすでに桜が咲いてしまった。だからといってやらないわけにはいかない。
芝生も育成を再開する時期なので手入れをしながら状態を見ていこう。
芝生の状態をチェックする
寒冷地はまだかも知れないが温暖な土地では徐々に緑に色づいてきた頃じゃないだろうか。また、それと同時にいろんなところで雑草も伸び始めているはずだ。
先ほど、もう少し早い時期にやっておきたかったと言ったのが、雑草の花が咲いてしまっていたからである。雑草とはいえ花が開花してしまうと種だったり花粉だったりが落ちてまた新たな雑草を生み出してしまうので、本来は花が咲く前に取り除いた方が断然いい。
雑草の処理
まずは雑草を処理していきましょう。抜けるなら抜く。抜けないのなら根本からぶっちぎる。これでOK。とにかく雑草が見えない状態にします。
我が家の芝生の地下はカタバミ草とスギナ地獄なので、すでに双方が顔をだしている。
スギナは絶対抜けないのでぶちぶちやるしか手はない。永遠のいたちごっこであるw
サッチングする
芝生の葉や根が枯れ、腐った状態で層になっているものをサッチと呼び、それらを取り除くことをサッチングと言う。芝生を健康に保つ意味でも非常に大事な作業である。
レーキや熊手のようなものでかき集めて取り除く行う方法と、分解剤を使用して微生物のパワーで土に還してしまう方法があるが、まずはなにわともあれレーキや熊手を使ってサッチングしてみましょう。
かき集めているとなにやらもにょもにょ動きいている物体を発見した。画像だと分かりづらいかも知れないが、これは芝生の天敵である「スジキリヨトウという蛾の幼虫」である。レーキや熊手でサッチの中に潜り込んでいるこいつらを引きずり出すことができるのだ。
サッチングは労力を費やすので一度に全面やろうとせず、まずは部分ごとに分けて丁寧にやることを心がけます。
ヨトウガ
さきほど出てきたスジキリヨトウの幼虫は芝生だけではなく、
非常に広食性で、イネ科以外のほとんどの植物を食害する。
とあり、また名前の由来も
幼虫は極めて多食性で、イネ科以外のほとんどの植物を食害する。老齢の幼虫は、日中は土中や株の地際に潜み、夜間に地上部に出てきて食害するため、夜盗蛾(よとうが)の名がついた。
とある。
芝生の例で例えると、日中はサッチの中に潜り込んでナリを潜め、夜になると地上に現れては芝生という食糧を略奪するのである。まさに夜盗のごときw
うむ。これはひっ捕らえねばなるまい。
実際に「一部分だけ一夜にして枯れた」なんて場合はこの夜盗どもがナリを潜めている可能性が極めて高い。
そんな時は芝生に使える殺虫剤をつかってやればよいが、今回はサッチも取り除きたいので、サッチングしながらレーキや熊手でひっ捕らえられるだけ確保しよう。
長細く、黒っぽい塊ができたらそれは蛹なので無論確保せよw
蛹は一見Gの卵っぽくみえる。
かき集めたサッチは取り除いて燃えるゴミの日に捨てるとよいです。
因みに、2㎡ほどサッチングして確保したスジキリヨトウの幼虫。
いや、去年より多すぎるw
隠れ蓑になるサッチはかなり取り除いたが、それでも全ては捕まえられてないはずなのでしばらくしてから芝生用殺虫剤を使う。
エアレーションする
芝生が成長するにつれて、地下では根っこがひしめき合い土壌が固くなっていく。土壌が固くなると水や空気の通りが悪くなり根っこが伸びず、結果的に芝生に元気がなくなったり枯れたりする。
畑であれば耕すことで土壌を柔らかくすることはできるが、芝生は耕すことができない。なので「エアレーション」という方法で芝生に穴を空けて水や空気を通りやすくし、バクテリアの活動を活性化させる必要がある。
ローンスパイクでやる
ローンスパイクとローンパンチというものがあり、ローンスパイクは刃のみ。ローンパンチは筒状になっており、古い土を円筒状に取り除くことができる。
私のは兼用タイプで両サイドがパンチ、中2本は芝生の根っこをカットする刃になっている。これを垂直に芝生に踏みこんでいく。
あまり踏まれない箇所はさくさく踏み込める。理想は10cm間隔以内。
ポスト前のよく踏まれるところは固い。円筒状に土がところてん方式で抜けてゆく。
この土が抜けた穴に新しい目土などを入れてやってもいいが私はこのままにして空気にさらしおく。
足にはめるタイプ
ある程度ローンスパイクで芝生に穴を空けたら、穴を空けていない空間はこれで踏み抜いておく。(背景の箇所はまだ手付かずの箇所です)
これもかなり重労働。運動不足がたたってか次の日太ももの裏が筋肉痛っす。油断してると自分の足踏み抜きそうになるので要注意!
肥料を与える
最後に肥料を与えてやって初春の手入れは無事に完了です。
メネデールの芝肥料は800円程度で500倍~2000倍までと用途に応じて使用できるので経済的だ。また、チッソとリン酸とカリが主成分なので芝生を青々と色鮮やかにしてくれるのでよき。
おわりに
天然芝は手入れが必須だが何年かするとルーティーンワークのようになってくる。
桜が咲く頃を目安に「そろそろ今年もエアレーションの時期か。」と、ぽつりとつぶやいてみるのもいいかも知れない。
せっかく苦労して張った天然芝なので、いつも元気な状態を保っておきたいですよね。
愛情さえ注いでやれば今年も青々と色鮮やかに色づいてくれるはず!w
では!
おすすめ記事